苗箱へ土を入れる    

          本格的な米作りスタート
         スタートから米作りの最重要ポイントの一つです。
         ここで土と肥料の調合比を間違えると良い苗が発芽しません
 

去年のうちに用意し、乾燥させておいた苗床用の
土をトラックで、運んできました。
日差しがちょと暖かい、作業場の様子
青いシートの上で、苗床用の土を調合します。
完全自動人力「土篩(ふるい)機」を用意します。
乾燥させておいた土を、篩(ふるい)にかける。
きめの細かい土だけを選別します。
これをしっかりしておかないと、田植え機で苗を植えるとき欠株になり。、よい田植えができません。

*欠株(けっかぶ)
 ・・・田植え機のツメ(苗を植えるところ)に硬い塊や石が詰ってしまい、指定された理想的な苗の数を植えられなくなったり、何も植えなくなることがある。
   
丁寧に篩います。
土を入れる人、篩う人、取り出す人、
それぞれの役目の息があっていないと能率よくできません。
一定のサイクルで役目を交替します。
篩った土を計量して肥料などと調合する。

*計量方法
おじいさんが持っているカンで何杯分かで計量する。
具体的に何杯かは企業秘密

何杯目か、よく勘違いして間違えるので、はっきり覚えておくために、大き目の石をそのつどおいて目印にせよ とおばあさんが力説していました。
何年もやっているが、よく間違えて大失敗した経験からおばあさんのノウハウだそうです。
実際に作業中にわからなくなってしまいまい、
老人の言うことなので、素直に聞き実行しました。
調合する防除と健苗剤、肥料とピートモス

防除と健苗剤、肥料、ピートモスをある一定の割合で調合する。
この割合(分量)を間違えると、育苗に対して致命的となるので慎重にしなければならない。
おじいさんが長年の経験の中からつかんだ調合割合です。
この調合割合は企業秘密
まず、ピートモスを入れます。
次に、防除と健苗剤、肥料を入れます。
鋤簾にてむらのないようにかき混ぜます。

写真では、表現できませんが、この拡販方法に、おじいさんと
おばあさんが長年の間に生み出した独特のやり方があります。
とても効率的で満遍なく拡販できます。
本当に年寄りの知恵と言うか、ここにもノウハウがあります。
写真には写っていませんが、二人で一度にペアになって拡販する方法もあります。
そうすると、上記のノウハウがさらにいきてきて、効率的にかき混ぜることができます。
拡販が終わると、いよいよ育苗箱に調合された土を入れます。

箱には穴があいているので、新聞紙をひいておきます。
新聞紙は前もって切っておきます。
実際はこの新聞紙を切ることから稲作の作業が始まっているのです。

入れた土は鉄板でできた治具を用い一定の深さとなるようにならす。
この深さも長年の経験からきたノウハウ

さらに土をならすとき、あまり押さえつけて硬くしてもだめ、反対に薄かったり、柔らかかったりしてもだめ、適度の密度(硬さ)でないとだめだということです。
これこそノウハウそのものです。
    
治具の切り欠きの長さで土の深さを決定する。

土の深さが一定でないと調合した肥料などが、一定の割合で供給されないことや、田植え機のツメに悪影響を与える。(欠株が発生する。)
この土深さも長年のノウハウだ。

実際に、おじいさん、おばあさんはこの作業に当たって、先に述べた土と肥料などの分量とこの深さには非常に気を使っていた。
すなわち、一回分の計量で作成できる育苗箱の数をすごく気にしていた。


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