水(ぬるま湯)に浸けておき、はと胸状になった種籾を、育苗箱へ蒔く。 この仕事には、それは、それは目を見張る『完全自動種まき機』が登場する。 写真と解説をよく見て理解できるか!!! |
育苗箱に土を入れあるので(2月20日の日記参照)、その上に籾だねをまく 籾だねをまいた上に、さらに土を被せる。 カンポおじさんは作業に集中していて、土を被せた完成品の写真をとるのを忘れた。残念である。 しかし、籾だねをまいた上に同じ土が平らにのっているだけだから、想像してください |
||
これが、目を見張る『完全自動種まき機』である。 右のおばあさんのいる所から、土入りの育苗箱を入れる。 青いシートとホースが出ている装置で、水をまく。 真ん中のおばあさんのいる所の装置で、籾だねをまく。 その左の装置で土を被せる。 おじいさんのいる所から取り出す。 |
||
おじいさんのいる所から取り出された育苗箱は、 軽トラックに積まれ、苗代に運ばれる。 |
||
すべての工程は、ベルトコンベアでつながっている 3ステーションの『完全自動種まき機』である。 以下に、目を見張る、各機能を紹介することにする。 |
||
育苗箱をベルトコンベアの上にのせると、 まず、自動水まき機のステーションに入る。 自動水まき機 |
||
上部にある穴があいているパイプから、水が流れ落ちる。 穴は一直線上にあいており、シャワーのように落ちてくる。 給水パイプは前後2本ある。 ここで重要なのが、パイプから流れ落ちる水の量である。 育苗箱の土が発芽に適した”湿り具合”にするため、 落下する水の量を、下の写真にあるように、供給される 圧力をゲージ(メーター)と流れ落ちる水を見ながら正確に 調整する。 自然落下より多少強めの圧力が最適であり、 その圧力は 0.02MPa〜0.05MPaである。 ちなみにこの機械についていたゲージの単位は 以前に使用されていた圧力の単位kgf/cm2を使用していた ので、0.2kgf/cm2〜0.5kgf/cm2の目盛りに調整して 給水した。 ゲージの写真をクリックしてみてください。ゲージの詳細が はっきり見えます。 <MPa> について ”メガパスカル”と読む Paはパスカルと読む 圧力の単位記号 天気予報で 気圧を”○○パスカル”というのを聞いたことがあるでしょう。 ”M”はメガと読む。 10の整数倍を表す接頭語 106 |
||
水分を含んだ育苗箱はいよいよ”種まき機”に運ばれる。 | ||
種まき機 上部にホッパーがついておりドラムの回転速度を変えることに よって最適な籾だね数を育苗箱の上に落とす。 この落とす量を間違えると、効率よく、元気な発芽が できなくなる。多すぎるとな種籾が足らなくなったりする。 この落とす数(量)は、おじいさんとおばあさんが長年に渡って 培ってきた貴重な経験によって、目で見て決める。 理論的な回転速度(歯車の交換で行う)が調整できるように なっているが、おじいさん、おばあさんの「目」によって決める のが掟である。 籾だねがきれいに、そろって落ちるように、工夫がされて いるが詳しい説明は省く。 |
||
育苗箱の上に籾だねが落ち、次工程の”土被せ機”に移動していく。 | ||
土被せ機 このステーションもホッパー構造になっており、上から土を入れて 一定量の安定した量の土を、籾だねをまいた上に落とす。 最適量になるよう調整するのであるが、籾だねが、隠れて 育苗箱の 上面の面一より多少、少なめになるように調整する。 この量も、長年の経験により、目で見て決めるのである。 |
||
おばあさんが、土を補充しながら落下する土の量を 確認している。 |
||
土が落ちている様子 おじいさんも確認している。 お姉さんが完成した育苗箱を取り出している。 | ||