種まき 4月5日  苗代作りはこちらのサイトへ

  

水(ぬるま湯)に浸けておき、はと胸状になった種籾を、育苗箱へ蒔く。 
この仕事には、それは、それは目を見張る『完全自動種まき機』が登場する。
写真と解説をよく見て理解できるか!!!              


           育苗箱に土を入れあるので(2月20日の日記参照)、その上に籾だねをまく      
           籾だねをまいた上に、さらに土を被せる。                           
           カンポおじさんは作業に集中していて、土を被せた完成品の写真をとるのを忘れた。残念である。
           しかし、籾だねをまいた上に同じ土が平らにのっているだけだから、想像してください        
      これが、目を見張る『完全自動種まき機』である。
      右のおばあさんのいる所から、土入りの育苗箱を入れる。
      青いシートとホースが出ている装置で、水をまく。
      真ん中のおばあさんのいる所の装置で、籾だねをまく。
      その左の装置で土を被せる。
      おじいさんのいる所から取り出す。

      おじいさんのいる所から取り出された育苗箱は、
      軽トラックに積まれ、苗代に運ばれる。
     すべての工程は、ベルトコンベアでつながっている
     3ステーションの『完全自動種まき機』である。
     以下に、目を見張る、各機能を紹介することにする。
    育苗箱をベルトコンベアの上にのせると、
    まず、自動水まき機のステーションに入る。








 自動水まき機
 上部にある穴があいているパイプから、水が流れ落ちる。
 穴は一直線上にあいており、シャワーのように落ちてくる。
 給水パイプは前後2本ある。
 ここで重要なのが、パイプから流れ落ちる水の量である。
 育苗箱の土が発芽に適した”湿り具合”にするため、
 落下する水の量を、下の写真にあるように、供給される
 圧力をゲージ(メーター)と流れ落ちる水を見ながら正確に
 調整する。 自然落下より多少強めの圧力が最適であり、
 その圧力は 0.02MPa〜0.05MPaである。

 ちなみにこの機械についていたゲージの単位は
 以前に使用されていた圧力の単位kgf/cmを使用していた
 ので、0.2kgf/cm〜0.5kgf/cmの目盛りに調整して
 給水した。
 ゲージの写真をクリックしてみてください。ゲージの詳細
 はっきり見えます。

  <MPa> について   ”メガパスカル”と読む
 Paはパスカルと読む  圧力の単位記号 天気予報で
 気圧を”○○パスカル”というのを聞いたことがあるでしょう。
 ”M”はメガと読む。 10の整数倍を表す接頭語 106

水分を含んだ育苗箱はいよいよ”種まき機”に運ばれる。
  種まき機

  上部にホッパーがついておりドラムの回転速度を変えることに
  よって最適な籾だね数を育苗箱の上に落とす。
  この落とす量を間違えると、効率よく、元気な発芽が
  できなくなる。多すぎるとな種籾が足らなくなったりする。
  この落とす数(量)は、おじいさんとおばあさんが長年に渡って
  培ってきた貴重な経験によって、目で見て決める。
  理論的な回転速度(歯車の交換で行う)が調整できるように
  なっているが、おじいさん、おばあさんの「目」によって決める
  のが掟である。

  籾だねがきれいに、そろって落ちるように、工夫がされて
  いるが詳しい説明は省く。
          育苗箱の上に籾だねが落ち、次工程の”土被せ機”に移動していく。
 土被せ機

 このステーションもホッパー構造になっており、上から土を入れて
 一定量の安定した量の土を、籾だねをまいた上に落とす。
 最適量になるよう調整するのであるが、籾だねが、隠れて
 育苗箱の 上面の面一より多少、少なめになるように調整する。
 この量も、長年の経験により、目で見て決めるのである。
       おばあさんが、土を補充しながら落下する土の量を
       確認している。
             土が落ちている様子          おじいさんも確認している。 お姉さんが完成した育苗箱を取り出している。


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