芽が出やすいように、種籾を網袋に入れて、12℃の水に浸ける。約10日間浸ける。(4月5日まで) 調べたところ、発芽に必要な含水率15%〜25%となるよう吸水させることが目的とのことだ。 浸種は吸水と同時に発芽を阻害する物質の除去や有機酸や炭酸ガスを除去する効果もある。 浸種の時間は一般の品種では水温の積算温度で100℃を目安としますが, 休眠性の深い,コシヒカリ,ひとめぼれは120℃を目安に行います。 積算温度とは,毎日の水温の積算で,水温が12℃あれば10日の浸漬で120℃になります。 最後の日、4月5日には、 29℃のぬるま湯に一晩(約20時間)くらい浸ける。 こうすることにより、さらに発芽がしやすくなり、籾種がハト胸状に膨らんでくる。 ちなみに下記の写真にある専用の浸種器の名称は『ハトムネ催芽器』である。 膨らんできたら、育苗箱へ蒔くことになる。 なお、病気にかからないように、水に浸ける前に消毒液につける。 余談だけれど、カンポおじさんが子供の頃にはこのぬるま湯に入れるのを、皆が入った後のお風呂へ入れていた。 考えてみれば、あまりきれいな話ではないが、子供心に 米も温かいお風呂に入ると育ちがよくなるものだと 感じていたものだ。ちなみに、現在は下記の写真のように専用の浸種器があるのでお風呂には入れない。 ところが、なんと 現在でも最初に浸種器に入れる最初のぬるま湯は、なんとお風呂の残り湯なのだ。 今年も、カンポおじさんも入ったお風呂の残り湯を使った。 今年に収穫された米を食べる人は、カンポおじさんの肥料が効いているから、特に美味しいかもしれない。 |
*** お知らせ *** (平成19年3月28日記) |
上記のコメントは平成17年度に記したものであり、本年平成19年度以降は浸種方法が変わっています。 さらなる安心・安全の向上を目指し消毒液につけることなく、風呂の残り湯も使用しません。 消毒は温湯で行い、そのため浸種は河川水も使わず水道水で行っています。 きれいに洗浄した浸種器に水道水を直接入れ浸種します。 したがって上記のコメントのアンダーラインの部分は平成19年度以降は行っておりません。 しかし、過去の浸漬方法を記録しておく意味からも、あえて古いコメントを削除せず残しておきます。 19年度以降の管理は下記の「温湯消毒種子済種子配布後の管理について」の方法で行っています。 |
平成19年度以降の浸種方法 |
最初の4〜5日は大きい容器に入れて侵種させる。 **平成19年度以降は行わない** | ||
これが、うわさの『ハトムネ催芽器』 **平成19年度以降はここから浸漬を始める** | ||
4〜5日後に催芽器の中へ籾種を入れる。 注)平成19年以降はこの状態で10日間浸種 | ||
催芽器の中の水(又は、ぬるま湯)を循環させて、まんべんなく侵種できるようにする。 | ||
温度を保つように、ふたをする。また、周りをムシロで覆い万全を期す。 平成19年度以降は覆い隠さない 温度調節器で管理する |
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催芽器の中の水(又は、ぬるま湯)を循環させる 制御装置。 さらに一定の水温になるように調節ができる。 温度調整ダイヤルで 侵種 12℃ 催芽 29℃ にあわせる。 催芽29℃は4月5日からの約20時間だけ行った。 カンポおじさんは、この装置に感激して 以下のように命名する。 『一定及び安定温度調整付循環用ポンプ付制御装置』 |
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